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hungry?

ナマコ、

食べますか?

もっと言えば、あなたの町はナマコを食べる文化ですか?

先日、ある道の駅にナマコがそのまま売っていた。

スーパーで見るナマコはたいてい刺身のように処理してある。

福岡はナマコを酢醤油かポン酢で食べる。

ナマコがそのまま・・・・

このエリアは、家庭でナマコを捌くのか。

そう思った。そうじゃないとそのままナマコを売ることはない。

需要があるから売ってあるのだ。

ナマコは数年に一度ほど食べることはある。

嫌いではないが、捌いてまで食べようというほど好きではない。

ナマコを見て、みんな一度は思ったことがあるだろう。

最初に食べた人、すごいな。

ナマコは、「この最初に食べた人」を讃える食べ物のひとつと言ってよい。

まだ海の中だからいい。もし木にぶら下がっていたら、食べるだろうか?

しかし、先人たちはこういうだろう。

お前は、「空腹で死にそうになったことがないからだ。」と

食べるものがなかったら、ナマコも唐揚げに見えるもんだ。

そんなことを考えていたら、カップヌードルのCMを思い出した。

45歳以上くらいの人は見たことあるかもしれないが、

以前、カップヌードルでこんなCMがあった。

たくさんの原始人が恐竜を追いかける。フレームアウトしたら、

今度は、恐竜が原始人を追いかける。

hungry? カップヌードル 日清。

なぜ、ハングリー?(腹へった?)で、原始人が出てくるのか?

ーー最初にカップヌードルが登場したのは、1970年代のはじめ。

世界初のカップ麺として開発された。

有名になったのが、浅間山荘事件の時に機動隊が非常食として食べたということ。

それから市場に登場しても、あまりヒットしなかった。

それから時を重ね、1990年代に若者向けにカップヌードルのCMが必要ということになった。

CMをつくるクリエイティブの人たちは、カップヌードルを食べた時に

正直、「おいしくない」と思ったそうだ。

「おいしくない」という表現は、厳密に言えばあまり親しみのある味ではないので、

「食べ慣れていないし、よく分からない」ということでもあった。

これを美味しいと思って食べるのか?

おいしいものとして打ち出すものではない。

さて、どうしようか?どう表現しようか?

そこで、CMチームは眠らずに議論したそうだ。

伝説の48時間打ち合わせだ。

みんなヘトヘト。

そうして、疲れて疲れて食べたら、これがうまいのだ。

そう追い込まれると、うまい。

空腹で食べると、うまい。

じゃ、世の中で一番、空腹なのは誰だ?

空腹の象徴といえば?

そう、原始人だ。

よって、カップヌードルのキービジュアルとなるイメージキャラクターを

原始人にした。

キャッチコピーは、hungry?

腹がへった時には、カップヌードル。というイメージをつくった。

結果、当時の僕も含めて若い世代から支持されるようになった。

hungry?は、僕が尊敬するコピーライターの前田知己さんのコピー。

この話は、前田さんから20代の後半に直接お聞きした。

20代の後半に働いていた会社で、2年ほど一緒に仕事をすることがあったからだ。

僕は、人生は糸井重里さんに、コピーは前田知巳さんに影響を受けている。

と、ナマコを見て思い出した。

ナマコを食べるという風習があるのは、なんかすごく歴史を感じる。

魚を食べる前よりもずっと前から伝わっているような気がする。

あなたは、ナマコを食べますか?