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お知らせ

どんぶりの中は宇宙だった。

井出ちゃんぽんは、佐賀県のご当地チェーングルメだ。

福岡にも何店舗かある。

井出ちゃんぽんの特徴は、豚骨ベースのスープで、野菜がたっぷりであること。

小、並、大盛りと選べるが、小盛りでも一般的なお店の並盛りサイズと同等だ。

初めて井出ちゃんぽんを食べた時は、そんなサイズ感を知らずに

腹が減ったからと大盛りを頼んだ。しかも特製ちゃんぽんで。

特製ちゃんぽんとは、野菜の上にキクラゲと卵の黄身をのせたものである。

さらには、キクラゲが好きだからと思わずキクラゲを追加で増量にしたので、

野菜とキクラゲが大盛りすぎて麺が全く見えない。

どんぶりからそびえ立つ野菜キクラゲの山は絶景だ。

蟻のサイズで眺めれば、由布岳くらいはありそうだ。そんな野菜キクラゲ山と向き合う。

食べても食べても野菜とキクラゲが続く。

いつになったら、麺にたどり着くのか?早く麺が食べたい。無理やり下から麺を取り出そうとすると

野菜が崩れて、どんぶりからこぼれそうになる。あー、そうか。まだまだ野菜を食べろということか。

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もういいやろ。野菜、キクラゲ、野菜、キクラゲ、野菜、キクラゲ、

誰か、誰か来てください!(心の声)

野菜、キクラゲ、野菜、キクラゲ、野菜、キクラゲ、野菜、野菜、野菜、野菜、

だめだ。もう。オレ、だめだ。こんなに、野菜が。キクラゲが。だめだ。

気持ちが、野菜とキクラゲに押しつぶされそうだ。

そうして麺が見えてきた頃には、腹パンパンで食べ疲れ状態になっている。

「ふーーー。」大きな一息を入れて、麺を箸であげる。

麺を食べる前にこんなに気合いを入れたのは初めてだ。

野菜とキクラゲ疲れの影響もあり、麺がさらに多く見える。

どんぶりの中はブラックホール状態だ。

めんめんめんめんめんめんめんめんめ野菜めんめんめんめんめんめん野菜めんめんめんめんめんめん野菜めんめんめんめんめんめんめんめんめん野菜めんめんめん

おいおい、麺もそうだけど、あんだけ野菜食べたのに、まだ野菜あるよ。

もう無心だ。いや放心だ。

食べ終わった頃には、たぬきのような腹になり、動きたくない。

うまいという感情よりも、達成感の方が強い。

いや、脱出感というのか。

もう、どんぶりの中は宇宙だった。

という思い出がある。

それからは、井出ちゃんぽんでは、並盛りか小盛りにするようにしている。

ここ最近は、小盛りで十分だ。まぁサイズはともかく、味はうまい!

スープも飲み干せるほど、どんどん飲みたくなる。

ちなみに写真は、小盛だ。

福岡佐賀にお越しの際は、選択肢のひとつにどうぞ。

大盛りを食べる時には、一緒に大飯食らいの同伴者を。