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カレー臭になぜ負けないの?

先日のコラム「モノから気持ちの豊かさを紡ぐ」の回で、

山口アーツアンドクラフツに行ってきた話をしたが、

その日は、ランチでカレーを食べた。

アーツアンドクラフツとは、全国から様々な作家さんが集結したモノづくりの祭典だ。

そこで、キッチンカーや山口のレストラン・カフェなども出店している。

中には、山口県のご当地グルメ「瓦そば」も販売していた。

他にもお弁当やカレー、ピザ、カレー、コーヒー、パン、カレーと・・・

カレーが多い!匂いに負けるやん。

隣同士でカレー売ってる思えば、場所が離れてもカレー。

どこに行ってもカレーの匂いが付きまとう。

この日は、あきさんと友人の3人で訪れたのだが、

僕はもちろん、カレーだ。

あきさんは、そぼろお弁当。

友人は、瓦そば。

こんなカレーの領域展開の中でよく、他のものを食べれるものだ。

鼻が詰まっているのだろうか。

焼き鳥屋に入って一口も焼き鳥食わずに、明太子卵焼きとポテサラ食べるんだ。

鰻屋さんに入って、刺身定食を食べるんだ。

このカレー臭を切り抜けて他のものを食べている人たちは、きっと昨日の夜カレーだったのだろうか。

僕にとってはそんな心境だ。

僕が食べたカレーは、地元のカフェが出しているポークカレー。

見た目も綺麗ないわゆるカフェっぽいスパイスカレーだ。

とにかくスパイスカレーが食べたかった。

それは最近、NHKの〜激突メシあがれ〜自作グルメ頂上決戦。

プロも嫉妬する、アマチュアたちの頂上決戦という番組のカレー対決を

見ていたからだ。

プロ並み、いやプロ以上かというくらいカレーを極めた

アマチュアが、それぞれ研究した究極のカレーでガチンゴ対決する。

このカレーたちが全部うまそうなのだ。

カレーは足し算の料理だ。スパイスを調合して独自の味を作り出す。

奥が深い。引き算の料理は、素材の味をどれだけ引き出すかを追求するが、

カレーのような足し算の料理は、素材を組み合わせることで、味を高める。

ここまでこだわってカレーを作る人はすごいと思う。

僕なら、途中で味が分からなくなりそうだ。

ただスパイスを混ぜればいいというわけではない。

いろんな味が混ざりすぎると、かえって味がぼける。

だから、それぞれのスパイスの特性を知ってそれらをうまく調合して

味を高めていかないといけない。

数学的というか、化学的というか。

理科の実験が好きな人はカレー作りは、向いているかもしれない。

番組に出ていたカレー作りのアマチュアたちはいろんな人がいた。

数学的に考える人、自分の味覚と感覚を信じて研究した人、感性で作る人。

個性があって面白い。

ちなみに、僕が食べたポークカレーはそこまで辛くなく食べやすかった。

横に添えてある刻んだオレンジが爽やかな味変になってよかった。

この横の添えものにも、いろんなアイデアがあるようだ。

これは僕の持論だが、ラーメン屋さんが本気でスパイスカレーを作るときっとおいしいと思う。

ラーメンのスープ作りって、かなり手間がかかるし、あのこだわりはカレーにも活かせそう。

何かを極める職人気質はもちろん、濃い味の中に味を見つけ出したり、

素材だけの味を生かしたスープにさらに深みをつけるというラーメン屋さんの特性がマッチして、

きっと美味しいスパイスカレーが作れそうだ。

ラーメンスープが入ったスパイスカレーはきっとおいしいはずだ。

あー、カレーが食べたくなってきた。