お知らせ
日常をちゃんと味わう。
我が家は、とにかくキノコをよく食べる。
舞茸、椎茸、しめじ、エリンギ、エノキと、ほぼ毎日のように
何かしらのキノコをとにかく食べる。
よく食べる理由としては、料理をしてくれるあきさんがキノコが好きだから。
それにキノコは、どこでも通年販売しているし、比較的安定して手軽に買えるから。
我が家の冷蔵庫に必ずある。
味噌汁やおかず、スープ、麺類などに必ず
何かしらのキノコが入っていると言ってもよい。
キノコはとにかく体に良いし、元気が出る食材ということもよく食べる理由だ。
出汁も出るし、料理に使うと旨みが増す。
薬膳でもキノコ類のスープはあるが、
キノコたっぷりのキノコ鍋を食べると、病気が治りそうなくらい
元気をもらえる気がする。
栄養価が高いということを素直に体で感じることができるというか。
食べた瞬間に、五臓六腑に染み渡るという表現がぴったりくる。
そんなキノコと言えば、我が家でよく買うのは、雪国まいたけ。
舞茸といえば、雪国まいたけだ。白い舞茸もよく食べる。
雪国まいたけは最近、新しくユキグニファクトリーという社名になったようだ。
新たなブランディングで、ロゴやスローガン、デザイン、ホームページが
一新していた。
僕は広告の仕事を20年以上やっているので、クリエイティブ目線で
見てしまうのだが、すてきなロゴマークだ。
雪国を感じさせる雪の結晶と血の通ったエネルギーを感じる情熱の赤色、
キノコの菌糸のイメージもあるし、キノコのチカラが派生して
暮らしに繋がり、人が喜んでいるような印象を受ける。
いいロゴマークだし、動画の世界観もいい。
僕もYUZUGOの製造販売者であり、広告制作者として刺激を受けるものがある。
日本の食材品質というのは、世界トップクラスだ。
豊かな水と高温多湿の気候、四季があることでいい食材が育つこともあるが、
何より、その食材を育てている人たちのこだわりとか真面目さとか繊細さとか。
日本の精神というか。
そこが他の国には真似できない日本品質を生み出している。
作る国、日本の品質。
じゃ、食べる側はどうだろう。
先日、ある動画を観ていて、ハッとする言葉に出会った。
ある人がティンガティンガというアートを学ぶためにアフリカに
住み込みで修行していた時の話だ。
その住まわせてもらっている村で、村の人たちと一緒にご飯を食べて
いた時のことだ。
みんな嬉しそうに和気藹々と食事をしている中、
その人は早く絵を描きたいから、少し急いで食事をしていたそうだ。
そんな中、11歳の子供から「昨日のご飯は何を食べた?」という質問をされたそうだ。
その人は、昨日何を食べたのかを忘れていた。
そして、11歳の子供から、こんなことを言われたそうだ。
「昨日食べたものを忘れるなんて、あなたは日常を味わって生きていないんだね」と。
そして、その人は絵の師匠から、こんなことを言われたそうだ。
「そんなに気持ちに余裕がないと、絵を描いても上手くいかないぞ。」
「効率化を考えすぎて、食べることが作業になっていないか?」
「食べる時は絵のことを考えず、食べることをちゃんとしなさい。」
「何より、みんな囲んで会話して食べているこの時間を大事なんだ。」
「日本人は、元々そういう精神を持った民族じゃないのか」と。
普段、仕事や私用で忙しくして気持ちに余裕がない人は、ご飯を急いで食べる。
頭の中でいろんなことを考えながら食べていたり、スマホで何か見ながら食べていたり。
食べるということに集中していないのだ。
食べることは、命をいただくことであり、体を作ること。
「いただきます」とは言いながら、
そのことを意識せずに、なんとなく当たり前のように食べる。
噛みしめて食べないから、今日・昨日に何を食べたか忘れている。
食べることを作業にして、気持ちの余裕がないから、
結果的にパフォーマンスが落ちてしまう。
現代はそんな感じになってしまっているのかもしれない。
「食べるという何よりも生きるために大切なことを大切にしていない」
「みんなで食べている時間を効率化してはいけない」
と、指摘されたそうだ。
食べられる喜びにもっと集中しろと。
そんなことを子供に言われるとハッとする。
僕も気をつけようと思った。
いい食材を大切に育ててくれるから、美味しいものを食べることができる。
「日常をちゃんと味わう」
今後、この言葉を意識していきたいと思う。
あっ、と言いながら、YouTubeで動画撮りながら食べる時もあるから、
その時はカメラじゃなくて、目の前の食事に集中して食べます。


