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誘惑に耐えた後の“倍うまい蕎麦”

きれいな水があるところに、うまい蕎麦屋あり。

先日久しぶりに蕎麦を食べた。余韻を残すほどにおいしかった。

熊本県阿蘇南小国エリアには、蕎麦屋さんが集まっている。

212号線から1本入ったところに、通称、そば街道と呼ばれるルートがある。

そば街道という名称をつけるくらいだから、1、2軒では成り立たない。

同じ通りに10軒近く点在している。

軒を連ねるという感じではなく、道沿いに点々とある感じだ。

とこれだけ説明したが、僕たちが食べた蕎麦屋さんはこのそば街道沿いの蕎麦屋さんではない。

黒川温泉方面から大分県日田市につながる442号線にある「そば屋 沙羅(しゅら)」に行った。

サラと書いて、シュラと言う。住所は、熊本県阿蘇郡南小国町満願寺。

ここのそばも美味しい。麺のコシと弾力がいい。僕は地鶏そばを。あきさんは天ざるを。

地鶏そばは、お店のおすすめメニュー。1食で2度美味しい食べ方ができる。

1つ目は、ざるそばを冷たいつゆで食べる。

2つ目は、ざるそばを香ばしい地鶏が入った温かいつけだれをつけて食べる。

この地鶏のつけだれは地鶏鍋になっていて、

おひとり様用の鉄鍋に入れられ、固形燃焼材で温められて出てくる。

この地鶏鍋を皿に取り分け、これをつけだれとして食べる。

(お店の方曰く、麺を直接、鉄鍋に入れて食べると鉄分を感じてしまうそうだ。)

熱と冷をそれぞれの味で楽しめる。

あきさんが頼んだ天ぷらも衣が薄めでサクサク感がよかった。

海老はもちろんだが、フキノトウと舞茸の天ぷらは味わい深い。

我が家では、毎年春にあきさんのお母さんがフキノトウ、ウド、タラノメの山菜の天ぷらを

作ってくれるのだが、山菜の天ぷらは好物だ。あのほんのりした苦味やクセがまた良い。

うまい蕎麦屋は、天ぷらもうまい。

僕は大盛り蕎麦にしたのだが、大盛りにしてよかった。

あっという間に食べてしまった。

阿蘇の小国方面といれば、チーズやソーセージ、馬肉の焼肉、イタリアン、ビザ、パスタのお店も結構あって、美味しいものの誘惑が多いが、それらをすり抜けて蕎麦屋にしてよかった。

11時から12時の間、お腹が減っている時間は誘惑に耐えた。

この蕎麦屋さんに行くまでに途中いろいろと寄ってきたところで、

香ばしい燻製の匂いとか、焼いた肉の香りがしてきて誘惑に負けそうな時もあったが、

最初から決めていた蕎麦にしてよかった。そういう過程も、おいしさを倍増させる。

阿蘇小国方面に来られた際は、蕎麦屋のハシゴ(食べ比べ)をしてもいいかもしれません。

ちなみに、僕たちが行った蕎麦屋さんも平日にも関わらず、お客さんが多くて

12時30分にお店に入って、13時には蕎麦が売り切れになっていました。

もう少し早めの来店をおすすめします。

山里の風景に囲まれたロケーションの良い蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。