お知らせ
釣れたんじゃない、釣ったんだ。の心理
春は、アオリイカのシーズンだ。
アオリイカはミズイカともいう。
アオリイカの寿命は1年だ。
春はアオリイカの産卵の時期で産卵後に寿命を終えると言われている。
1年の間に成長し、大きいモノでは3kgくらいになる。南の島に行けばもっと大きいものもいる。
イカ釣りが好きな釣り人は毎年、その大きくなったアオリイカを狙う。
全国各地の状況は分からないが、僕が住んでいる福岡の防波堤は
毎年、アオリイカ狙いの釣り人でいっぱいだ。
僕も一時期は、よくイカ釣りをしていた。
僕がやっているイカ釣りのスタイルは、エギングというものだ。
エギングとは、エギ(餌木)というエビ型のルアーを使ってイカを釣ること。
釣り方としては、エギを投げてボトム(海底)まで沈める。
着底(エギが海底に着く)したところで、ロッド(竿)をしゃくる。
しゃくるというのは、エギがまるで生きているかのように
動きをつけるために、竿を上下に大きくあおることだ。
春の防波堤は、エギで釣る人、通称エギンガーが防波堤に並んで
ロッドをしゃくっている。
以前、エギングをしていて印象に残っている光景がある。
春のある日、僕は早朝の4時くらいからエギングをしていた。
周りから竿を振る音がたくさん聞こえてくる。
5時半くらいかな。あたりが明るくなって左右を見てみると、
僕以外に釣りをしている人が横向きに海に向かってびっしりと並んでいた。
そら、釣れんよな。こんな人数で海に向かってエギをボンボン投げたって
釣れるわけがない。
釣りというのは、テクニックや知識はもちろん大事ではあるが、
釣れる一番の理由は、その時期、その時間に釣れるポイントを見つけられるかどうかだ。
釣れたということを100%にした時に、道具とテクニックと知識から釣れる確率は合わせて30%。
あとの70%は場所と海の流れや状況、タナだと思う。この条件が全て揃った時に釣れる。
「釣れたんじゃない。釣ったんだ。」この言葉を言いたくなるのは、
釣りを深めていくほど、自分のテクニックで釣ったと思いたいからだ。
とにかく釣りは、魚がいるポイントを知ることが重要だ。
だから年間100日以上釣りをしている人は、季節やその土地、場所に応じた自分のフィールドを
持っている。よく釣る釣り人は、テクニックはもちろんだが、
釣れるフィールドを開拓することに時間をかけているのだ。
あと、同じ場所で釣っているのにあの人だけ釣れている。
というケースもある。それは、テクニックや知識が左右する。
知識とは、その海でどんなことをすれば釣れるのか知っていることだ。
例えば、釣れるタナを知っているとか。
タナというのは、海の中で魚が存在する場所、深さの層のことをいう。
魚がいる深さの層を知っている人は釣れる確率が上がる。
あと、エサのパターンを知っていることも重要だ。
ここでは虫が釣れる。エビがいい。小魚がいい。とか。
それぞれ魚が捕食するエサを知っていると良い。
と、釣りの話になると長くなるからこれくらいにしておこう。
とにかく春はアオリイカのシーズン。
あー、釣りに行こうかな。
イカが食べたい。釣れたてのイカの刺身はたまらなくうまい。
1kgを超えるイカが釣れた時には、1週間はイカ料理だ😀

