お知らせ
土を継ぐ。
今、柚子胡椒に使用する唐辛子の畑を作っている。
土を耕し、堆肥をまく。唐辛子の苗を植える前に土壌を整える。
土作りは作物にとって、大切な工程だ。
堆肥となるけいふんは、文字通りニワトリの糞を乾燥させて作られた有機肥料。
作物の成長に必要な窒素、リン酸、カルシウムなどの栄養を豊富に含むそうだ。
こう聞くと「土づくり、畑作りは化学だ。」と思う。
どこかで農業は化学だ。って言葉を聞いたような。
下町ロケットだったかな。
土というのは不思議だ。
去年、果汁まで使い切った柚子を畑に埋めたのだが、もう土になっている。
微生物、バクテリアが分解して土になるのだが、落ち葉や動物の糞も土の一部になる。
そういう土の凄さを土に触れて間近に感じると、「自然は循環しているなぁ。」と実感する。
化学のことは分からないけど、その循環の仕組みを知っていれば、
農業はもっと楽しいだろうなと思う。
以前、JA八代(熊本県)の動画の仕事をした。
動画の最初の言葉を何にしようと、悩んでいた。
その時に、八代の農家のおじさんの言葉を思い出した。
「この土は、代々100年以上受け継いどるけんね」
その言葉が残っていた。
だから、動画の最初の言葉を、
「土を継ぐ」にした。
土を継いでいく。そうなんだ。人が作物を育てるために、食べるためにある
その土は、誰かがずっと育ててきたものなんだ。
何もやっていない荒れた土地の土では、農作物は育てにくい。
農作物に使用する土は、人の手が加わり、生活とともに作ってきた自然の循環なのだ。
土に手をかけて、面倒を見てきたから、作物がたくさん育てられる。
「土を継ぐ」という言葉は、僕にとって大切な言葉になった。
あきさんのお父さんとお母さんが育ててきた土があるから、
唐辛子が作れるし、柚子胡椒が作れる。
ありがとうございます。

