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受け継ぐゴリゴリ

うちでは、コーヒーミルのことを「ゴリゴリ」と言う。

それは単純にコーヒー豆を挽く際に「ゴリゴリ」と音がするからだ。

このゴリゴリは、あきさんのお父さんから受け継いだもの。

今となれば、お父さんの形見になる。

ゴリゴリをもらったのは、十数年前のこと。

まだお父さんが生きている時にもらった。

それまでお父さんが使っていた年数を合わせると、このゴリゴリは20年くらい使い込んでいる。

ゴリゴリをもらって以来、毎朝のコーヒーはできるだけ豆を挽いて飲むようにしている。

ゴリゴリをもらってその習慣ができたと言って良い。気がつけば10年以上続いている。

面倒な時は粉の時もあるけど。

道具が習慣を作ってくれることもある。

モノには、思い出が宿る。

以前、NISSANセレナのコピーで「モノより思い出」というコピーがあった。

当時は名コピーだな。と思っていたけど、よくよく考えていくと、

そのモノが思い出を作ってくれることもある。車があるから思い出ができる。

ゴリゴリがあるから、コーヒーを飲む時間が生まれる。

「モノより思い出」ではなくて、「モノは思い出」。と言ってよい。

お父さんは、ゴリゴリを通して、コーヒーを飲む時間の大切さを伝えたかったのか?

それとも、あきさんが欲しいって言ったから、ただくれたのか?

どちらにしても、モノは大切に使いたい。

モノは、思い出。