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分類は目的になる

最近、カテゴライズ(区分・分類)することの大切さをよく思う。

先日、博多で仕事の打ち合わせをした後にランチを食べに

キャナルシティに行った。

キャナルシティにはグランドハイアットというホテルがあるが、

その1階がリニューアルオープンしてグルメストリートになっていた。

観光客をターゲットにした食のストリートで「KUOHKA(クオウカ)」。

食う+謳歌を掛け合わせたネーミングだそうだ。

全体的な店の雰囲気は、大衆的なお手頃路線ではなく、少し特別な高級路線だ。

ちょっと覗いてみよう。デザイナーと二人でぐるりと偵察。

その日は「新しい人生が開かれるいいこと」があったので、

少し奮発してお祝いランチにしようという気分であった。

寿司、ステーキ、ミシュランを獲得した中華そば、もつ鍋、焼き鳥、イタリアン、

蕎麦、ハンバーガー、うなぎ・・・・いろいろとあるじゃないか。

しかしだ。どれもピンとこない。

スイッチが入らないのだ。

もちろん、僕は地元民なので、観光スイッチでご飯を選ばない。

あくまで日常ランチ目線の先にスイッチが置いてある。

観光の時は財布の紐は緩めになるが、地元での選択はそうはいかない。

歩きながらいろんな店内を覗いてもお客さんは、まばらだ。

そんな中、1店舗だけ満席のお店があった。

「はじめの一歩」という「ごまさば」で有名な博多の名店だ。

(ボクシング漫画ではありません)

はじめの一歩が、キャナルにできてる!

満席だけど、並んでいない。これは穴場だ。

同じ博多区にある本店は、平日でもいつも渋滞。

ここ数年は、11時前から行列ができて入れないほどだ。

ごまさば定食、ごまさば丼がとにかく、うまい!!

地元では有名だったが、ここ数年?十数年?くらいは

観光客の利用も相まって、とにかく並ばないと入れない。

そんな名店が並ばずに入れる。ラッキーだ。

もちろん、ごまさば定食を注文。ごまさばの他にも明太子や野菜の天ぷら数種と茶碗蒸しがついている。

ごまさばがとにかく、うまいっ!さばの身の厚みと弾力。そして甘めの醤油とゴマとネギの風味。

あー、ご飯がいけるぞ。

「やっぱり、【ごまさば】は、はじめの一歩だなぁ」

定食で2,500円。日常ランチで考えると少しお高めであるが満足度は高いし、

観光で来たなら、この価格は妥当だ。

「あー、やっぱりうまいなぁ」というこの余韻は名店の証だ。

はじめの一歩といえば、ごまさば。

グルメ王国 博多の数あるうまいものから選ばれる権利。

カテゴライズすることは、目的として選ばれるために大切なこと。

さらにおいしさのクオリティが高ければ、絶対的だ。

いろんな中から選んでもらえるということは幸せなことだ。

YUZUGOもそうありたいと思ったこの頃でした。