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ハトシのハナシ

長崎にはハトシという食べ物がある。

ハトシと聞くと人の名前のようだが、

長崎に行くといろんなハトシが食べられる。

中華街では肉まん、ハトシ、角煮まんは食べ歩きメニューの定番だ。

ハトシは冷凍も売っていてお土産で買って帰って、家で油で揚げて食べられる。

あっ、そもそもハトシって何だ?を言ってなかった。

ハトシはエビのすり身を食パンで包んで揚げたものだ。

まわりがサクッとして中がフワッとしている食感が良い。すり身のジューシー感もある。

長崎といえば、魚のすり身(練り物)が有名だが、すり身をパンで包んであげるという発想は

長崎らしいと言えば長崎らしいが、明治時代に中国から伝わったらしい。

ハトシは、中国語で「蝦多士」と書く。

蝦多士をハートーシーというそうだ。

ハーは、蝦(エビ)で

トーシー(多士)はトーストのこと。

それが、長崎でハトシになった。

ハトシは食べ歩きできるおやつのようなものでもあれば、

ビールにも合うお酒のアテにもなる。

僕はハトシを語れるほど、ハトシをたくさん食べてきたわけではないが、

今まで食べて一番好きだったハトシは、中華街の近くにある居酒屋「喜三郎」のハトシだ。

やっぱりお酒を飲みながら食べる熱々の揚げたてハトシはうまい。

練り物が美味しい長崎。いろんなハトシを食べ比べしてみるのもいいかもしれません。